生きるとは、自分の物語をつくること

生きるとは、自分の物語をつくること

小川洋子さんと河合隼雄さんの本、「生きるとは、自分の物語をつくること」を読みました。これは先日の記事でも書いたクレマチスの丘にある書店で購入したもので対談形式になっています。

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小川さんの小説は読んだことがないのですが、河合さんの「ユング心理学入門」を読んでいて、ユングが「クンダリニー・ヨーガの心理学」という本を出しており(この本は未読です)ヨガとの接点も感じ興味深く読みました。ちなみに「ユング心理学入門」は入門とあるものの難しくて、本当に深い学びと経験が必要な世界だと思います。

気になる箇所はたくさんありましたが、印象に残ったのは「個」について語っている部分。

小川 何か大きな流れの中の一部として、自分を捉えるような見方が足りないんですね。

河合 「個」を大きな流れの中で考える、そういうふうに「個」を見るということはものすごく大事なんじゃないですかね。

小川洋子・河合隼雄『生きるとは、自分の物語をつくること』p.88 新潮社.

私がヨガを学ぶ中でもここで語られている「大きな流れの中で考える」意味を思う時があります。

また小川さんが書いた小説に出てくる動物の名前が「ブラフマン」で、河合さんが小川さんにブラフマンとアートマンについて尋ねる場面がありますが、河合さんによれば「ブラフマン」はユングが大好きな言葉だったそう。それを取っ掛かりに次の対談を、ということだったみたいですが残念ながら実現しなかった。「ブラフマン」をテーマにした対談を読んでみたかったです。

豊橋市でヨガサークルの講師をしています。お気軽にご参加ください!

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